2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

理学療法技術は教科書レベルで十分な話

「〇〇法に興味がある」「この手技さえあれば誰でも治せるんじゃないか?」 特に臨床に出たばかりの新人は特に治療という学校では教えてもらえない、そして理学療法にとって患者様の未来を左右する介入には悩みは多々あると思います。もちろんベテランだって…

脳性麻痺児者の腰痛や肩痛などの痛みを改善させる方法

「車いすにずっと座っていると腰や肩が痛い」「毎日腰を揉んでほしい」 ついつい腰痛や肩痛に対してマッサージを行いがちですが、長い間痛みや凝りと付き合っている方にとっては一時的に痛みにさよならできる瞬間であるため依存的になりがちです。 そもそも…

理学療法士養成校卒業後の進路はやりたい分野を選ぶ方が良い

「卒業後の進路はとりあえず総合病院で経験積んでから」「無難に病院がいいかな?」 学校卒業後の進路先って悩みますよね。中枢や整形、スポーツ、小児など興味のある様々な分野を考慮して選択していくと思います。 進路先の施設は病院が圧倒的に多いですが…

脳性麻痺児者のリハビリ効果を高めるには

「リハビリの効果をどうやったら引き出せるのか」「そもそもリハビリは必要?」 こどものリハビリテーションは各専門職からこどもの状態をみて目標をたてながら進めていきます。そのリハビリ効果を高めていく方法を考えていきます。 リハビリ回数と運動学習 …

脳性麻痺の装具の効果 履くタイミングや臨床での活用

「装具はいつ履いたらいいの?」「装具を履くことでどんないいことがあるのか?」 脳性麻痺の装具で多く使われているのは短下肢装具だと思います。短下肢装具とは膝下までの長さの装具をいい、足関節の動きの制限や支持性を補ってくれます。 小さい頃から使…

脳性麻痺児者における筋緊張の評価 動作観察からMASなど

「小児リハで筋緊張の評価は大切と感じているが、どんな評価方法を用いているのか」 筋緊張の評価って主観的な部分がほとんどですよね。臨床であればなおさらです。他のImpairment を問題点と明確にしているならもしかしたら筋緊張はたいして問題とならない…

子どもの階段の練習方法

「階段がまだ1人で登れない降りられない。」「手つなぎで階段してももたれてきて不安定」 子どもは伝い歩きくらいで階段昇降は介助しながらできます。ただ不安定で危ないことが多いです。登るとしに後ろに倒れそうになったり一段飛ばしになったり、降りると…

子どもが階段を足から降りられる練習方法

「階段をハイハイで登るが降りるときは頭から行くので危ない」 ハイハイの時期に階段が好きでよじ登るお子さんは多いと思います。階段でなければ低いソファや椅子など登れそうなところがあれば登ろうとしますね。 しかし、登ったはいいが降りるときに頭から…

脳性麻痺アテトーゼ型の病態や治療方針を簡単に解説

「アテトーゼは難しいイメージ」「不随意運動をコントロールすることが難しい」 アテトーゼ型、最近ではジストニックタイプの脳性麻痺を指します。 アテトーゼに共通する機能的な問題点として不随意運動や同時収縮の欠如、筋緊張の変動、非対称姿勢や運動パ…

脳性麻痺 痙直型の病態や治療方針を簡単に解説

「痙直型の病態について教科書的には理解できるが結局なにが問題なのか?」 脳性麻痺において痙直型のタイプは臨床的に多いと思います。病態についても陽性兆候には上位運動ニューロン障害による同時収縮や痙性など。陰性兆候には筋力低下や易疲労性など言わ…

小児理学療法における動作観察、分析のコツ

「動作観察は成人と一緒で大丈夫なの?」「子ども特有の観察の方法はあるの?」 小児リハビリは特別だとか難しいとか言われていますが、理学療法プロセス自体は成人と変わりはないです。もちろん動作観察、分析の考え方も変わりません。今回は子どもの動作観…

脳性麻痺の評価 GMFCSと臨床での使い方 予後予測や治療目標

「GMFCSって子どもの状態を伝えるための手段?」「分類するだけ?臨床的にどのように使っていけばいいの?」 脳性麻痺児の評価の1つにGMFCSという評価法があります。 GMFCS GMFCS: gross motor function classification system 粗大運動能力分類システム …

脳性麻痺児の簡単で効果的なストレッチ方法

「学校や家でできるストレッチが知りたい」「筋肉をどこまでストレッチしたらいいのかわからない」 脳性麻痺で痙直型と呼ばれるタイプは、筋緊張が高く常に収縮している状態が多いです。その状態が続くと筋肉は伸びにくく変化し、関節の動きが制限されます。…

子どもの縄跳びの練習方法

「うまく縄が回せない」「ジャンプと縄がタイミングが合わない」 縄跳びを飛ぼうと思ったら縄を張りながら回転させ、足元に来るタイミングでジャンプして飛び越えないといけません。さらに連続して縄を回転させながらジャンプする。安定した縄の操作を繰り返…

運動発達の遅れの原因とは?遅れは修正できる?

「他の子に比べるとどのくらい遅れているのか」「発達は追いつくのか」「なぜ遅れているのか」 運動発達の進みは個人差があると思います。 生まれてから冬を過ごしたお子さんに比べて夏に過ごしたお子さんの方が少し発達が早かったという話があります。活動…

小児理学療法の効果、目標について

「骨盤の動きが良くなった」「少し膝が伸びた」 しばらくすると、また元に戻る。まはリハビリでリセットする。これは関節の動きを維持することはできていますが、維持止まりでその先の運動の獲得につながっているとは思えません。特に就学期を迎えたお子さん…