2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

子どものADL評価 PEDIの評価方法や臨床での活かし方など

「PEDIは実際どんなADL評価なのか」「PEDIでわかることは?」 小児のADL評価の一つにPEDIがあります。 PEDI:Pediatric Evaluation of Disability Inventory 子どもの能力低下評価法 概要 6か月から7.5歳までの子どもの日常生活上の特定のことができる能力と…

関節可動域を知る。測定や制限、訓練について概論

関節可動域ってなに? 関節可動域とは関節が動く範囲のことをいいます。 たとえば肘の関節だと曲げたり伸ばしたりできる角度のことです。全身の各関節の動きの方向と角度の正常値は決まっています。関節可動域は関節の動き=動作に直結しますので重要な評価と…

立ち上がり動作の効果 家でできる効果的なリハビリ

「家でできるリハビリの立ち上がり動作にはどんな身体的な効果があるのか?」 立ち上がりは1日の生活の中で幾度となく繰り返されているいたって普通の動作です。椅子から立ち上がりトイレに入り便座に座る。便座から立ち上がりトイレから出て再び椅子に座る…

歩くだけでもリハビリになる!歩行の効果とは

「歩行練習は歩行能力向上のため?」「歩行困難な方に歩行練習する意味は?」 ザ・リハビリといえるくらい治療頻度や目標に上がってくる歩行。実際、歩行練習は数多くリハビリの現場で取り組まれています。その大半は歩行能力の向上や歩行獲得に向けて行って…

運動制御の流れを簡単に説明 運動野・小脳・大脳基底核の機能

「のどが渇いたので水分を摂りたい。」 視床下部でその本能的欲求が生まれ、大脳辺縁系で意欲となり前頭連合野において意志となった。ダイニングテーブルに目をやると、水と氷が入ったグラスを発見した。グラスの表面には水滴がたくさんついている。水滴が集…

脳性麻痺児の側弯の原因や評価、治療法について

「側弯の原因や影響は?」「側弯はどうやったら生じるのか?」 側弯とは 脊柱が捻れながら側方にカーブし変形して行く状態です。形からCカーブやSカーブがあります。椎間関節面の形状から凹側に捻れるため凸側の背部の肋骨は膨隆し凹側の肋間は狭く可動性が…

プロンボード(立位台)の効果とその理由について

「プロンボードに立たせるとどんな効果があるのか」「立つ力以外にもどんな効果があるのか」 立位台もしくはプロンボードと呼ばれる福祉用具はは前もたれで立位姿勢をとることができるものです。呼び方の違いはありますが、同じものととらえて問題ありません…

小児理学療法 ハンドリングが上手くなるには

「ハンドリングが上手くなりたい」「ハンドリングできないとリハビリできないのか?」 ハンドリングが上手くなりたいと思っていても、何のためのハンドリングなのか?そもそもハンドリングとはなにか?が理解していないとハンドリングをやる意味がないです。…

脳性麻痺の評価 GMFM88とGMFM66の違いは?粗大運動能力の評価と予後予測、GMAEについて

「GMFM66はどういうもの?」「予後予測もできると聞いたけどどうすればいいのか?」 脳性麻痺児の粗大運動の評価にGMFMがあります。 GMFM:Gross Motor Function Measure 粗大運動能力尺度 5つの領域にグループ分けされており88項目からなります。 A:臥位と…