筋緊張ってなに?低いとどうなるの?
筋緊張が高い、低いなどよく現場で話されていると思います。
なぜか筋緊張の高い低いだけがこどもたちの全てを表すかのように聞こえるのは私だけだろうか。
これは分かっていることですが筋緊張の影響によって運動ができるできないは関係ありません。
そんな筋緊張の意味について
筋緊張とは姿勢保持、運動時の筋肉の張りのことです。
姿勢を保持するために、姿勢を作る筋肉を適度に張った状態(収縮)にしないと身体は倒れてしまいます。
例えば座位をとろうとしたとき、腹筋と背筋、股関節周囲筋がバランスよく収縮することで座位で上半身が倒れないようになります。
座位がまだ未発達なお子さんは、バランスを保とうとしますが、適度に収縮を保てずに倒れやすくなります。
未発達の要因は、座位を自分で保つ経験が少なかったり、運動経験が少なくて必要な筋力に追いついていなかったりします。
運動時は例えば自転車の運転であれば、倒れないように常に自転車を動かしておくための姿勢保持が必要で、走行では地面の質に応じて自分が思うスピードに見合う筋の収縮を調整します。
混雑した道路では、急なブレーキや方向転換に対応するために、筋肉が収縮を高めてすぐ反応できるように調整します。
これらは経験に基づく学習が必要になってきます。
アイススケートを始めてする人は、身体をガチガチに緊張させてなんとか姿勢を保持しようと頑張りますが、慣れてくると緊張は減り柔軟に身体を動かせるようになります。
このように筋緊張は、そのときの環境に応じた身体の状態のことになります。
つまり筋緊張が高い、低いはこどもたちが感じる環境によって変わります。