運動量を上げることの意味
朝起きて夜寝るまでに、私たちはどんな姿勢でどんな活動をしてきたか考えてみる。
仕事をしている人なら、朝起きて身支度をして出かけるだけでも、起き上がり、立ち上がり、立位保持、歩行、道具操作、会話などなどさまざまな身体活動が含まれます。
それらは全部自分たちの力で行なっています。
こどもたちも日中は走り回ったり公園で遊んだり、一日中外に出てても平気ですね。
運動障害のあるこどもたちはどうかというと、自分で動くことが難しいです。
難しいから介助したり抱っこしたり生活を送っています。
少し動けたとしても異常パターンと捉えられ、せっかく動こうとしたのに止められる。
余計に動けない環境になる。大人でも無気力になりますよね。
どんどん成長して年齢的にも体格的にも、運動量はものすごく少なくなってしまいます。
そうなるとどうなるか。
身体は弱っていきます。身体だけでなく精神面でも弱っていくことが容易に考えられます。
こどもたちは活動依存的に発達していきますから、活動が少なくなると発達も遅れることが想像できます。
単純なことです。動けば強くなり、動かなければ弱くなる。生き物すべてに当てはまることです。
介助が必要と思い、知らず知らず過介助になり動きを抑制していないか。こどもの動きを待ってあげることもときには必要です。そしてどうすれば動きやすいかを考えることも大切です。
1日にどのくらい立っているのか?座っているのか?移動しているのか?どんな姿勢でいるのか?コミュニケーションはとっているのか?こどもは何をしたいのか?
こどもの内面に目を向けることはものすごく重要です。