運動発達の遅れの原因とは?遅れは修正できる?

「他の子に比べるとどのくらい遅れているのか」「発達は追いつくのか」「なぜ遅れているのか」

 

運動発達の進みは個人差があると思います。

 

生まれてから冬を過ごしたお子さんに比べて夏に過ごしたお子さんの方が少し発達が早かったという話があります。活動が活発な時期が影響していると思います。

 

仰向けで寝るお子さんに比べうつ伏せで寝るお子さんのほうがハイハイが少し早かったとも聞いたことがあります。しかし独り歩きの差はあまりないそうです。またうつ伏せで寝ると突然死のリスクが高いので仰向けで寝るように言われていますね。

 

なんらかの原因で入院する時期があったお子さんも活動する機会が少なかったために少し発達が遅れることもあります。

 

このような環境の差によって発達の差は見られそうです。診断が付いているもの以外は、理由ははっきりとしないことが多いです。あきらかな診断がある場合は、その疾患の予後などで大体の発達はわかるでしょう。しかし診断が付いたからといってどの程度まで発達するかは小さいうちはわからないことがあります。

 

なんとなく活動機会が減っているお子さんでは少し遅いかなという印象です。

 

身体的な状態によっても運動の遅れはみられます。いわゆる筋肉や関節が柔らかくフニャフニャな状態のお子さんなんかは運動発達はゆっくり進む場合が多いです。

身体を動かそうとするけど、動かすための筋力も弱く関節も不安定でうまく動かすことができず持久力も低い。なので運動経験は少なくなるため次のステップへ進みずらくなります。

 

では運動発達を促すにはどうすればいいのか?

発達時期に応じた運動を経験させる、小さな時期からたくさん運動を行うことが大切になります。

 

それぞれ運動発達の進み具合や時期はばらばらですが、一般的に言われている4カ月で首が座り5カ月で寝返りをするといった概ねの月齢に応じた運動を経験させてあげます。また、今の運動発達段階からみて次の新たに獲得できる運動を取り入れることも必要です。

 

そうすることで、小さな時期からたくさん運動を経験できるため、身体の動かし方がわかり、筋力も向上していくため運動の獲得を促進させていきます。

 

 さいごに運動発達の遅れは修正することができるのか?

簡単に言うとその子のペースで発達が進むことが多く、2歳前後までに歩き始めるお子さんが多いです。歩き始めるまでが少しゆっくりですね。理解力が高かったり、自分の意志や恐怖心があったりして1人で動くことを避けているお子さんもいます。

月齢に追いつくこともありますが、修正できないにしても運動発達を促すことは可能です。