赤ちゃんのずり這い移動の促し方

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「うつ伏せで前に進まない」

「うつ伏せがで後ろに進む」

 

寝返りやうつ伏せで遊ぶことはできるが、早くずり這いしてほしい。

 

ではどんな練習があるのか?

 

まず、ずり這い獲得にどんな準備が必要か紹介します。

 

うつ伏せで片方の手で身体を支えながらもう片手を前に伸ばしてオモチャを触ることができる。

 

うつ伏せで左右に回転できる。

 

これくらいあれば、おそらくずり這いが可能な力はついていると思います。

 

ずり這いで前に進めないお子さんの中には、うつ伏せで手を前に出すけどその場で止まるか寝返りをして移動する。手をついて床を押し後ろに進んだりすると子がいると思います。

 

そういうお子さんに対して、ずり這いの練習をどう進めるか紹介します。

 

 

•足に壁を作り蹴らすことで前に進む経験を積む。

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お子さんが前方のオモチャに興味を示し、手を伸ばして取ろうとしてきるときに、足裏に壁を作って蹴らします。すると前に進み、オモチャを手にすることができます。

 

この経験を繰り返す中でお子さんは「前に進むことでオモチャが取れた」ことを学習し、壁なしでも自ら前に進もうと試行錯誤します。

 

このような促し方によりずり這いを獲得するお子さんはいらっしゃいます。

 

ポイントは、蹴らす際の足は膝が曲がった状態を作ることです。足裏にお母さんやお父さんの手を添えて壁を作ってあげるといいです。添えてから自然に蹴るまで待ってあげます。オモチャは少し前方に進んだ時に届く距離に置きます。

 

練習は、オモチャを取るなどお子さんにずり這い目的がある環境で行いましょう。

 

 

•肩より前方に肘で支えさせた状態で前腕部(肘より先の部位)を固定することで、自ら腕で引き込んで前方へ移動する経験を積む。

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先ほどは足で進む内容でしたが、これは腕で引き込んで身体を前方へ移動させる方法です。

 

足で蹴る際にも、同時に腕で引き込みやすい状況を作っているので、腕の引き込みは重要な運動になります。

 

ずり這いがスムーズになり、より速く行うようになると足を曲げて蹴ることが増えていきます。

 

肘の位置は肩より少しの前で、肩幅より少し広く取り、ハの字の形をとります。

 

ほふく前進の腕の形をイメージしていただければ分かりやすいと思います。

 

その位置で前腕部を介助者の手で固定することで、お子さんは腕を引き込んで前方に移動します。

 

これも興味のあるもので誘導することと、自然に引き込むのを待ってあげることが大切です。

 

 

これらの方法でお子さんと遊びながら少しお手伝いすることで、お子さんの運動バリエーションは増え発達に繋がってくると思います。

 

 

 

次回は、四つ這いに向けての運動手段をお伝えします。