赤ちゃんの寝返りを促す方法

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「寝返ろうとしてもうまくできない。どうしたらいいものか。」

子どもの最初の移動手段である寝返りの獲得は、外の世界を広げる第一歩です

子どもによっては、うつ伏せが嫌で寝返りすることをためらう子もいます

そのようなお子さんは、ずり這いや四つ這いを経験せず「いざり」という座りながら移動する手段を獲得することがあります。これについては別の機会に話したいと思います。

今回は、うつ伏せができる子どもの仰向けから寝返りを促す方法について紹介します。

まずは寝返りをするための準備について紹介しますが、寝返りをスムーズしやすくなるための運動と捉えてください。これらができなくても寝返りできるお子さんもいます。

 

うつ伏せで肘で支えて頭を上げることができる

これは寝返りをする際に横向きまでならいけるが、それ以降が進まないお子さんに横向きから身体を起こすのに必要な肩の力が養われます

仰向けで頭を左右に動かすことができ、手を近くのオモチャに伸ばすことができる

寝返る方向に顔を向けることができ、手を伸ばして身体を起こす力がついてきます。 

仰向けで足を挙げたり降ろしたりする

寝返る際に足を上げることによって重心を高くし、より寝返りがしやすくなります。

 

これらの準備ができると寝返りに必要な力がついています。

 では、以下のケースで実際の寝返りの練習方法を紹介します。

寝返ろうとしてもなかなか体が持ち上がらない場合

傾斜をつける

例えば、布団を斜めに傾斜をつけて寝返るように誘導します。傾斜を転がるように身体が回転しやすいので、寝返り時の身体の動きを感じることができます。

 傾斜が付かなければ、布団と床の少しの段差を利用するのも手です。

 横向きから練習する

身体を起こすことが難しいので、最初は横向きから練習することも寝返りを経験する上で有意義な方法です。

横向きから寝返ることができたら、少しずつ身体を仰向け側へ倒した姿勢から始めるようにします。難易度を少しずつ上げていくイメージです。

 例えば、壁を背にして横向きから寝返りスタート。横から寝返りができたら、次にバスタオルなど丸めて赤ちゃんの背中側に敷くことで、赤ちゃんの身体の傾きを調整し、寝返りできる範囲を少しずつ広げていきます。

ちょっと頑張って寝返ることができる角度がいい練習になると思います。

 寝返ろうとすると背中で反ってしまう場合

 頭を支点に反っていることが多いです。このような場合は頭を持ち上げる必要があります。 例えば、頭から背中の範囲に下にタオルなどを入れて上半身を少し持ち上げた姿勢を作ります。

姿勢としては電動ベッドで上半身が少し起きた姿勢です。そこから寝返りを誘導します。すると、頭は持ち上げやすくなり、反りを利用せずに寝返りが誘導できると思います。  

  

寝返りのポイントは傾斜などの工夫により子どもがちょっと動くだけで寝返りができた経験を作ってあげることだと思います。そして、できた経験はきっと子どもの運動発達を促すことができます。