赤ちゃんのお座りを促す方法
「お座りの練習ってどんな方法があるの?」
ちょっと発達がゆっくりなお子さんに、お座りの練習をさせるときはどこに気をつけて行ったらいいのか気になるところです。
まず、お子さんの力を見てみましょう。
うつ伏せで手で支えようとする。もしくは支えることができる。
座らせると頭を挙げ続けておくことができる。
このくらいの力があれば練習はできます。
お座り練習のポイントを4つ紹介します。
1.座らせたときの体幹の位置
床に座らせたときに体幹が後ろに傾いて座らせていることがありますが、それでは股関節や体幹で支える練習ができません。股関節(脚の付け根)の上に体幹が乗っていることがお座り練習の条件です。
2. 座らせたときに支える部位
うつ伏せで肘で支えている時期は、胸より少し下を支えてあげるといいと思います。
うつ伏せで手で支えられている時期は、腰や骨盤周りを支えてあげるといいと思います。支えるポイントは両手で横から軽く包む程度で、引き上げないようにします。
今できる力でお座りをちょっと頑張れるくらいの介助量が練習するのに効果的です。
手をつないで歩く練習と同じように、手つないでお座りをする練習もいいです。身体も起きやすく体幹や股関節でのコントロール練習にもなります。
子ども自身が手で支えながら座る場合、子どもは手が短いので手をついた時に背中が丸くなりやすいです。 この姿勢は、より背中の筋肉が必要になり頭も上げにくいです。
この場合の対処法は、手をつく所に高さをつけてあげることです。そうすることで背中も伸びやすい姿勢を取ることができます。台やテーブル、本など身近なものを使います。誰の介助もなしに1人で座る経験ができます。
3.座りながら活動する経験
これは特に大事なポイントです!
ただ座るだけの練習だと、何のために座るのか分からず座るメリットを感じることができないため、お座りを学習するには効率的ではないですね。
さらに、お座りに必要なバランスも動きを伴う活動を行いながら得られていきます。
座った姿勢では手が出しやすくなるため、手を使った活動をするのもよし。絵本を見るのに座らせてあげるのもよし。家族とのコミュニケーションのために座るのもよし。
なにか目的を伴うようにした方が学習しやすいです。
4.足をついて座るときの練習方法
お父さんやお母さんの膝上にまたがせて足をついて座らせることがあると思います。この姿勢は少し難しいので、床に座ることができるようになった頃に行います。 足をついて座る経験は、立つための準備にもなります。
膝上に座らせた姿勢で、大腿部(太もも)を左右に軽く揺らすと、バランスを取る練習になります。子どもがオモチャを触るために、体を傾け前に手を出すことは足で踏ん張る練習になります。
以上4つを挙げましたが、最初の3つの座るときの身体の位置関係、支えの方法、活動しながら座る経験は基本になりますので、普段から意識するといいと思います。