脳性麻痺児の足がクロスになる理由

脳性麻痺は、生まれる前後に脳になんらかのダメージが加わったことによる全般的な発達の遅れがでる症状です。

 

脳には手足を動かす神経があり、そこがダメージを受けると自由に動かすことが難しくなります。

 

自由に動かせないと、手足を使うことを忘れてしまいます。

 

発達途上のこどもたちにとって、手足を使わずに成長するとどうなるか。

 

手足の運動発達は遅れていきます。そして手足以外を使って発達していきます。

 

足の発達が遅れてしまうと、足に意識がいかず勝手に足がピンと伸ばされてクロスしてしまいます。

 

これがクロスする理由です。

 

普通はお座りするときには絶対足の筋肉を使わざるを得ないのですが、足が自由に動かないと、お座りも難しくなってしまいます。

 

お座りが難しいと体幹の発達も遅れます。体幹がしっかりするには、足の運動が上手になることとおもいっきり身体を使って遊ぶことが必要なことです。

 

足の運動が上手になるには、とにかく自分から足を動かして遊ぶことです。自分で自分の足を触ってみたり、足でおもちゃを操作したり。

 

特に、おもいっきり身体を使って遊ぶ経験は、自由に身体を動かせない脳性麻痺をもったこどもこそ必要な運動になります。

 

こどもは遊びながら発達していきますので。