脳性麻痺の股関節脱臼の原因筋は?

「内転筋の筋緊張が高くて脱臼しやすい」「腸腰筋に引っ張られて脱臼しやすい」

股関節脱臼は筋緊張が低くても高くても姿勢や運動機能の低下などで起きてしまう二次障害です。立つ経験が足りなくなるため股関節の臼蓋や大腿骨の未発達もその原因となります。

その中でも筋緊張の亢進によって股関節脱臼が生じることについて、いったいどこの筋肉が引っ張って脱臼の原因になるのか。

腸腰筋が」とか「ハムストが」とか「内転筋が」とかいろいろ聞くと思いますが、そもそも股関節脱臼って骨頭が臼蓋から外れることなので、骨頭を臼蓋の方向に押し付ける筋肉全てが原因となるんです。

つまり、骨頭を求心位に保つ筋肉ということなので股関節周囲筋全てを指します。

なので股関節脱臼の予防には股関節周囲筋全ての筋の短縮を予防する必要があります。この筋肉が〜と捉われずに個々に評価し確かめていくことが大切です。