体幹は背筋も大切という話

「座ると背中が丸い」「背中を伸ばした姿勢が取りにくい」「腰が硬くて骨盤の動きが悪い」

 

この場合、大半の人は言うでしょう。

 

体幹が弱い」「腹筋が低緊張」「腹部が働いていないからだ」と

 

果たして本当にそうでしょうか。

 

よく考えてください。

腹筋が働くと身体が丸まりますよね。逆に背筋が働くと背中は伸びます。

 

脳性麻痺で背中が丸いお子さんを見ていると腹筋群の活動により背中が丸くなっていることが多いです。それにより背骨が伸びず骨盤の動きも乏しいのです。

 

腹筋より背筋の力が弱いという認識をしなければ、アプローチ方法は変わってきます。

 

体幹は腹筋と背筋が同時に働いてまっすぐ保とうとします。けれども、背筋を無視することが多いような気がします。

 

なぜ伸びないか。腹筋が働くから伸びないのではなく、背筋を使って伸ばす経験が少ないから伸びないのです。

 

特に座位姿勢では背中が丸いと思います。重力に負けてしまいます。骨盤も倒れてしまいます。そのような姿勢では背筋を使おうにも使えません。

 

そこをどうするか。どうやったら伸ばした姿勢で活動ができるかを考えることが必要です。

 

そうすることで体幹が伸びた姿勢を経験できます。

さらに腹筋を働かすということは、例えば座った姿勢で上半身をさまざな方向に動かすために必要です。

 

つまり、腹筋と背筋の使う割合として

丸い背中を起こすには背筋が必要で、上半身をコントロールするのに腹筋の働きが必要ということです。

 

 

今回はどの筋が大切かといった専門的な部分は触れていません。いつか機会があったときにでも。