脳性麻痺の評価 GMFM88とGMFM66の違いは?粗大運動能力の評価と予後予測、GMAEについて
「GMFM66はどういうもの?」「予後予測もできると聞いたけどどうすればいいのか?」
脳性麻痺児の粗大運動の評価にGMFMがあります。
GMFM:Gross Motor Function Measure
粗大運動能力尺度
5つの領域にグループ分けされており88項目からなります。
A:臥位と寝返り
B:座位
C:四つ這いと膝立ち
D:立位
E:歩行、走行とジャンプ
5歳の健常児が88項目全てを達成する項目になっています。
それぞれの運動課題が
GMFMは88項目
GMFM66は66項目
となっております。GMFM66は評価時間の短縮するため88項目から抜粋された項目となります。なお88は順序尺度、66は間隔尺度となっています。
項目は0〜3の点数で評価し、それぞれの領域と各領域を総合したパーセント値を出します。
例)マットの上に座り、上肢で支えて:5秒間保持する
0.上肢で支えて座位を全く保持できない
1.1秒以上保持できない
2.1〜4秒保持できる
3.5秒間保持できる
対象は
GMFM66は脳性麻痺のみになってます。
ちなみにGMFM88は日本語訳されていますがGMFM66は訳されていません。
評価用紙を使って評価することも可能ですが
GMAE:Gross Motor Ability Estimator
というソフトウェアをダウンロードして評価することもできます。
GMAEでスコアを入力すると以下のアイテムマップを表示することができます。
各項目毎の点数に丸がついています。難易度は左から右の順になります。黄色の枠に囲まれた領域の実線がここまでできているよという線になります。前後の破線に囲まれている項目のなかでまだ達成していない項目があります。この図だと赤の下線を引いてある部分です。それらの項目が今後獲得される可能性が高いというになります。
このような使い方を通して経時的に運動発達を追うことや効果判定、次の課題を予測することが可能になります。
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