脳性麻痺アテトーゼ型の病態や治療方針を簡単に解説

「アテトーゼは難しいイメージ」「不随意運動をコントロールすることが難しい」

 

アテトーゼ型、最近ではジストニックタイプの脳性麻痺を指します。

アテトーゼに共通する機能的な問題点として不随意運動や同時収縮の欠如、筋緊張の変動、非対称姿勢や運動パターンが挙げられます。

ポイントとして前回の痙直型ではactiveな運動範囲は狭いと解説しましたが、アテトーゼ型は反対に同時収縮が困難であり関節運動の幅が広くなります。主働作筋と拮抗筋の協調した収縮が困難となり全屈曲か全伸展などの極端な運動になります。

そのため治療方針として、同時収縮を促し不随意運動をセルフコントロールすることで活動の広がりを向上させることが必要になります。運動は不随意運動が生じない程度の範囲から徐々にコントロールさせ広げていくイメージです。そのための中枢部の同時収縮による安定も含まれます。

 

治療方針:同時収縮→静的

     深層筋の活性化

     頚部、体幹の正中へのコントロール

     両側対称的な活動へ

※非対称の軽減も忘れずに

 

f:id:ptemon:20170913222803p:plain